唾液腺(SG)、毛包(HF)および乳腺(MG)の初期budにはデスモソームやタイトジャンクション関連の接着関連分子が検出できないことに注意
器官・組織の形態形成の課題
器官形成
  上皮組織では:
  • 外部形態の変化・・・間充織に侵入した原基の形成→枝分かれ
  • 組織構築の変化・・・シート構造→多層性細胞塊→シート構造(表皮系組織:毛包、乳腺、唾液腺・・)
  • 機能分化・・・・・・もとの細胞には見られない機能(分子)の発現
間充織では:
  • 組織構築の変化・・・凝集(唾液腺、毛包、乳腺・・)
  • 機能分化・・・・・・もとの細胞には見られない機能(分子)の発現
細胞レベルでは何が起きているのか?
○細胞間接着システムの変化
 −−崩壊(構成分子の発現抑制)→再形成(構成分子の再発限)
 −−凝集間充織の形成(構成分子の発現)
○細胞−基底膜間の接着性の変化
 −−基底膜構造の崩壊→再形成
 −−基底膜分子の発現抑制
○シート構造再形成に伴う細胞死
○上皮組織・間充織の細胞(集団)の活発な運動

○細胞外マトリックスの構成・構造の変化
目標
器官形成過程での次のような課題の解明:
  • 組織の形態・構造変化のメカニズム
  • 機能分化のメカニズム
  • 形態形成分子・遺伝子の役割