さわやかな秋の里山で
「第24回健康栗マラソン」を楽しむ
 強い雨が降った翌日で空気のきれいな10月16日の日曜日、春3月のまだ肌寒い京都の街を走って以来のハーフマラソン、「第24回健康栗マラソン」、を走ってきました。場所は滋賀県の琵琶湖西北にあり、今年町村合併によって新しく誕生した高島市マキノ町、栗の産地として知られる町で大会は行われました。大変きれいなところで里山の田畑や小川の堤防の道を走り、昔懐かしい里山とそこを流れる小川の雰囲気を満喫させてくれました。はじめての参加でしたが、最短2キロのレースからあり、子供から78歳でハーフを完走された方々まで大勢の参加者ですごく盛り上がった大会のように思えました。

 今年の暑かった夏8月最後の日曜日、10キロの伊吹登山マラソン(「夢高原かっとび伊吹2005」、下の写真をご覧下さい)で去年より27分も余計の2時間27分という最悪の結果をだしてしまい、密かにそれからの脱出を目指した大会でした。しかし、2週間前の10月5日から7日までの三日間原因不明の発熱と下痢の症状で寝込んでしまい、完全に回復できないままの心配なレースとなってしまいました。天気は雨のあとの気持ちのよい日でしたが晴れてかなり暑く、おまけにスタート直後の下りのあとは13キロあたりまでのだらだらと続く登りでかなり強い向かい風を受けることになりました。後半はその逆の強い追い風を期待しましたがそれほどの追い風とならず、かなり厳しいレースとなりました。

 データは以下の通り。
         タイム(m:s)/5キロ
5キロ   24:26 24:26
   10キロ   50:09 25:43
   15キロ  1:15:20 25:11
   20キロ  1:40:08 24:47
Goal 1:45:51 26:03

 結果としては、それほど厳しいアップダウンがあったわけではないとはいえ、キロ当たりほぼ5分というラップタイムを正確に刻めており、目標の安定したペース配分が出来ていることには大いに満足しています。ただ、最後の1キロを少し油断した感じは否めません。レース途中、前半に受けた向かい風の分を後半に受けられれば42, 43分あたりになるのではと計算して走っていましたが、なかなか思う通りには行かぬものです。それでも、今春3月の京都シティハーフの1時間43分22秒には及びませんでしたが、病み上がりとしてはほぼ満足できる結果を出すことが出来ました。

 このタイムを出せた技術的背景には、2つの新しい修正がありました。ひとつは、私のランニングフォームは私自身が思っているよりもかなり前傾がきついと気づきましたので、腸腰筋(大腰筋)をより効率的に使えるように、またより鍛えられるように今年の夏からそれの矯正に努めました。もうひとつは、結果としてストライドを広げられるように、前に送り出す脚側の骨盤を一瞬早く少し前に出して殿筋を使うというものです。これは決して脚を前に出すことを意識したものではなく、結果としては股関節をうまく使うことを意識したことでした。この2つを意識してトレーニングに組み入れてからは、かなりハムストリングスがきつくなりましたが、効果はあったと思います。特に、後半追い上げて前を行くランナーと並んだとき、上の2つ目の走りを意識するやいなや直ちに一歩前に出ることができました。

 いまや私の目標は、これまでのレースのタイムをできるならば落とさないことと決めています。ハーフ1時間40分(自己ベスト1時間41分13秒)、フル3時間50分(自己ベスト3時間52分57秒)の壁を破ることはもちろん目標ですが、それはすべての条件がそろって、さらに運がむいたときに達成されることだと考えています。したがって、通常のレースの目標は完走の上で、できれば、いつまでもハーフ1時間40分台、フルを3時間50分台で走ることだと思っています。

 いま現在、加齢にもかかわらず何年か前に比べてほとんどタイムを落としていない、あるいはフルではさらに更新できている理由は、あの手この手によるランニングの技術的改善、それにLSDによる持久力強化、さらに筋トレによる筋力強化のたまものだと感じています。これからも頭も十分に使って末永く気持ちよく走ることを目標に頑張りたいと思う。
[写真右] 「第24回健康栗マラソン」のゴール間近。なぜか存在する、なが〜くて広〜い直線道路の両側に林立するメタセコイヤの緑が美しい。無理に疾走せず、落ち着いてゴールに向かっている。
[写真右下] 「夢高原かっとび伊吹2005」の山頂1,3 37mのゴール地点。あえぎあえぎたどり着いたゴール。後ろから数えた方が早い順位でした。